KDXを買ったばかりの頃、

「KIPSがいつ作動しているのか知りたいなぁ」

と思っていた。

大体、6000rpm位という事は分かっていたのだが
タコメーターが無い上に、回してもKIPSの作動
が分かる程の体感が無かったのだ。

ロッドカバーを切り抜いてクリアにするか?とも考えた
ことがあったが走行中に見るのは危険な為、却下。

それから4ヶ月。

学校で電気の実験を行う装置を眺めていたら
突然頭の中にパパパッとアイデアが閃いた!

速攻で回路図を描き始める。

えーと、 必要なものは

・12V用ブリッジダイオード
・定電流ダイオード
・マイクロスイッチ
・LED
・680Ωの抵抗

これくらいか。

土曜に東急ハンズに買いに行く事に。

行ったついでにコンデンサやトグルも買ってきました。


土台付きLEDは、学校で先生に貰える筈だったのだが
見つからないとの事なので仕方なくボッタクリ価格で購入。

中の赤LEDはダサいので交換します。
(ダサいだけじゃなく、光度が低い)



回路を作成、テスト中。
回路図は略w


ついでと言ってはなんだが、余っているPC用ファンで
ラジエーターファンを作ることにした。


尚、上の回路はファンとLED両用。

週末を挟んで取り付ける。

基盤の配置はシート下、電源は今は無いナンバー灯用。


電源を取るコードにカプラーを付けておく。
しかし電源に余った奴を使ったのが、後々災いへ・・・。

KIPS動作を確認するための装置は以下の原理。
(画像が潰れている場合はクリックして下さい。)


当初は、カバーの外側からスイッチを入れ、ロッドが伸びて
来てスイッチに当たったらLEDを点灯させようと考えた
のだが、それだとKIPSの開き始めるタイミングが分からない。

そこで、上の図のようにロッドが離れると同時にスイッチ内で
接点が繋がり、LEDを点灯させる様にした。

実際の装置(?)はこの通り。


写真ではちゃんと取り付けていない。
本来はカバー上下のボルトで固定する予定だったが
穴位置が正確に出せなかったため上を曲げて使用した。

この装置の一番の問題点は・・・
「エンジンからの熱に弱い」
という事である。

スイッチがプラスチックなのでどうしても溶ける可能性があるのだ。

KIPSロッドの位置上、ここ以外に場所が無いのだ。
(ロッドを引っ張るアームを使おうかとも考えた。)
しょうがないので熱対策に耐熱ホイルを巻き、
カバーに小さな空気取り入れ口を開けておいた。

配線はこんな感じ。


なんか、だらしが無い。 
しかし、エンジンから離すためにはこれくらい必要。

配線にも熱対策。


ここでファンも取り付ける。


LEDと、ファン用のトグルは見やすいようにステーでメーター脇に固定。
(磨いたのでカウルが映り込んでます ニヤリ)

LEDは何気に緑ですww





全ての取り付けが終わり、チェックがてら給油へ。
「電装系が吹っ飛びませんように」と祈りながら
エンジンを掛けアイドリングさせる。

ここで、ファンをつけてみる。

パチリ。 

??

ファンが回らない・・・。
何か間違えたか・・・??

しかし給油に行かねばならないので困惑しつつも出発。

ライトをONにし、突っ走る。

しばらく行ったところで赤信号。
またファンをONにしてみる。

音は聞こえないので指を突っ込んでみる。

バチバチバチ!

おお! 回ってる!!



はっ!



そうか! ナンバー灯から電源を取ったから

ライトのON/OFFと連動してるんだ!!



正直、これには驚いた・・。
当たり前といえば当たり前なんだが、気が付かなかった・・。
出来れば常時ONの電源に繋ぎたい。


その後、約10km試走後も異常なし。
エンジンはいつも通り熱かったがスイッチが溶ける様子も無し。

そして気が付いたことが2つ。

一つ目はKIPSの作動回転数。
試走中、中々LEDが点かなかったので思い切り
引っ張ってみたところ、LEDが点灯!

いままでレブ付近だと思っていた回転域が6000前後だったとは!
という事はまだまだ回せるって事やねー!

このLED、シフトタイミング用見たいな雰囲気。(カコイイ!


そして二つ目!
回転がつける前に比べてかなりスムーズになった!
これは基盤に乗せたコンデンサが足りない点火用電力を
少し補っているためと思われる。

もう乗っていて明らかに安定感が違う。
あ、あくまで個人差ってのがあるでしょうけど。

なので、今度大容量のコンデンサを載せてみます。


最終的に、今回の作戦は大成功でした。
幾つか不安な要素もありますが・・・。w



2005/11/28:追記

今現在もファン、KIPSインジケータ共に好調です。
熱問題も特に問題ないみたい・・。




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